アルゴリズム:社会が参加するには?

暮らしの中で、スマホのチャットやスピーカーに質問をする機会は、これからますます増えていく。そのとき気の利いた答えを返してくれるのは、アルゴリズムだ。ソーシャルメディアで何を優先して表示するかを決めるのもアルゴリズム。また、仕事や暮らしの中で、あなたの様々な意思決定の相談相手としても、頼りにするようになっていくだろう。


そのアルゴリズムは公平か?

「今日の天気を教えて」という問いに、アルゴリズムが答えを返すことに、何か不安を感じることはないだろう。 ただ、ソーシャルメディアで優先的に表示される情報が、どのようなしくみでそうなっているのか、気にはならないだろうか。。 また、小さい子供が、スマートスピーカーに「何かお話を聞かせて」と言ったとき、そのお話はどのように選ばれているのだろうか。 あなたの仕事において、ローンの申込みの判断について、アルゴリズムがくれるアドバイスのお陰で貸倒れも減って、役立つことは分かったけれども、そこに何らかの傾向はないのだろうか。 自動運転も、いろいろモデルが出てきたけれども、運転者と歩行者の死亡率が少しずつ違うと聞いている。どのように考えたらいいのだろう。

社会が参加する仕方を工夫しよう


アルゴリズムの開発者は、これらの問いについての一部分しか担っていない。アルゴリズムを訓練するデータはどこからきているのか。アルゴリズムはどのようにシステムに組み込まれているのか。サービスはどのように運用されているのか。結果についてはどのようなデータがあるのか。社会がエコシステムの中に参加する仕方を探していく。

Graphic by Eri Sato