新しいまちに行って、そこで、食事をしたり、買い物をしたり、手続きをしたり、何かの行動をするときに、地図をみて、目的地にいき、入り口から入る。入り口を見渡すと、どのようなサービスがあるのか、とりあえずどこに行けばいいのかなどが大体分かるようになっている。 デジタル世界では、どのように入り口をつくれば、誰もが使いやすくなるのだろうか。
スクリーンから目や手が離れる日がくるか
デジタル世界の開拓期には、「ポータル・サイト」と言われるサービスがあって、ニュースや天気予報、ショッピングなど主要なものがひとつのところにまとまっていた。その後、世界が広がるにつれて「検索」が便利になり、スマートフォンが普及してからは「アプリ」が最初に触れるものになってきた。あなたは、1日に何回、スマホをタッチしているだろうか?20回?50回?あるいは100回以上? スピーカーや時計など、いろいろなものが「スマート化」している中で、もっと「自然な」入り方ができないだろうか。 一気にすべての選択肢や情報を出すよりも、「会話のような」やりとりで、誰もが入れるように作れないだろうか。 デジタルへの入り口が、現実世界の生活のマイナスにならないようなデザインはあるのだろうか。
スマホから入るのが基本だけれど、かなり混み合っている。 スマート化する「もの」にも入り口をつくろう。
「もの」のスマート化は加速的に進む。大きな「入り口」をつくるよりも、利用者の暮らしの変化に合わせて、ストレスのないものを用意しておく。