シビックテック:市民参加型の課題解決

行政に市民が文句を言う、行政はなかなか耳を貸さない。このような関係をよく目にする。これは仕方のないことなのだろうか。新しい関係があるのだろうか。


行政と市民の距離

「公園のブランコが壊れているのに、ずっと放置されている。」 「(自動車で急ブレーキを踏んで)ふう、間に合ってよかった。このカーブは危ないなあ。」 「保育園の情報の出し方がまちまち。比較するのが大変。」 日々、こうしたことがつぶやかれている。でもなかなか届かない。

ブランコの写真をパチリと撮って、シェアする場所があったら。 急ブレーキを踏んだ、時間と場所のデータが自動的に送られるしくみがあったら。 苦労してやった保育園の比較を、他のひとも使えるようにできたら。 市民の声を聞くことは大事だけれど、その分、仕事が増えて大変。 行政は、おカネだけでなく、ヒトの余裕がない

誰かがアップした壊れたブランコの写真を見て、別の誰かが修理したら。 保育園のデータが、誰でも使えるかたちで整理されていたら。

データやしくみをオープンにして、市民が行政と一緒に課題を解決していくことを、シビックテックという。まだあまり知られていない。

プロジェクトを作ってみよう


シビックテックの代表的な団体として、Code for Japanがある。地域によってやり方はさまざまなので、組織を作るより前に、プロジェクトを作ってみよう。そのうえで、近くのCode for xx(まちのなまえ)に声をかけてみる。

Graphic by Eri Sato